彼が旅に出て2か月経ったころ、細い声で鳴く声が聞こえました
お店の入り口で、雨に濡れた落ち葉の絨毯に埋もれた君を見つけました
生後2か月くらいでしょうか
風邪をひいているのか目鼻が炎症していて、外気と雨にうたれ冷たくなった小さな体は震えていました
わたしを母猫と勘違いしたのかずっと後をついて鳴き続けて不安そう
わたしの肩の上に乗って離れないので里親がみつかるまで“テト”と呼ぶことにしました
アパートに連れて帰り(ペット禁止なので鳴かないでねと約束して)、ちょっと我慢してねとシャンプーとドライヤーをしたけど全く嫌がるそぶりも見せないテト
トイレもシャワーもわたしの行く先全てずっと付いてくるテト
わたしがベッドに入ろうとしたら、一緒に寝よう?と言っているような表情でわたしを待っていました
出逢うのが2度目のような、テトが人間のような、不思議な感覚でした
保護した日は祝日でしたので翌日動物病院に
車に乗せるとわたしの膝の上でドライブを楽しんでいました
ノミ取りと虫下しをしてもらい検査の結果は伝染性の風邪で投薬をしてもらいました
しかし翌日食欲がなくなり歩けなくなってしまったテト
再び病院に連れて行くと脳に炎症をおこしているとの診断
初日の投薬で免疫力がさがってしまったのか、そもそもウイルスか細菌が脳に到達していたのか
人間の解毒の知識はあっても動物には適応できない不甲斐なさ
投薬が自然治癒力を駄目にするとわかっていても薬に頼ってしまいました
そう、自然界に人工物なんて節理に反しているんだから
これがあなたの人生最大の試練でありますように
わたしを選んで訪ねてきてくれてありがとう
そして里親さんのご縁がありますように